Bonjour à tous, Shiorineシオリーヌです:-)
先日のAmélie達の失敗から学ぶフランス語の続きです。
こちらの会話の最後の一行が残っていましたね。
Amélie :C’est pas beau, hein ? (きれいじゃないよね?)
Shiorine :Moi non plus. (私も)
Amélie :Regarde. (見て)
Mariette :C’est un carnage. (これはひどい)
“C’est un carnage.”
carnageの意味は調べてみましたか?
実は私も、この時carnageと言う単語を知りませんでした。
なので、その場の乗りで笑っていますが、後から辞書を引くと「殺戮、虐殺」なんてとても怖い意味になっています。
と言うことは、直訳すると「虐殺状態」とかになるでしょうか?
でも日本人の私たちにとっては、形の崩れたどら焼きから虐殺シーンをイメージするなんて、ちょっと不思議な感覚ですよね?
フランス人はどうしてこんな表現を使うのか気になった私。
日本語の得意なフランス人の友達に、carnageを日本語に置き換えると、どんな言葉になるか尋ねてみました。
すると返ってきたのは、やはり「激しい殺人でございます」、「どこでも血が散っている」、「内臓」次々と怖い言葉がLINE画面に表示されます。。。
へぇ、やっぱりそういう意味なんだと思っていたら、最後に「肉屋のように」と付け加えてくれたんです。
あ、肉屋!
それでなるほど!と納得しました。
フランスの肉屋さんに、動物の個体の塊のままの肉がぶら下げられているのを見られたことはありますか?
うさぎ、鳩、鶏などの比較的小さな肉はもちろん、豚や牛の大きな肉もあったりします。
私も昔、フランスの肉屋に、牛の肉の塊が、大量にぶら下がっている写真を撮って友人に見せたことがありました。
その時友人に、やめて、グロテスクすぎる・・・と言われたことを思い出しました。
つまり、人間の虐殺シーンを想像すると言うよりは、肉が並んでいるところを想像して、Marietteの口から“C’est un carnage.”と言う言葉が出てきたんだと思います。
他のみんなは、まあるいきれいなどら焼きが焼けているのに、彼女達のはこれだけ形も崩れてしまっているので、お菓子というよりはもはや焦げかけた肉・・・
確かに、この時彼女達が見せてくれたどら焼きが、何となくお肉に見えて来ました。
最後に、日本語訳は「まるで肉!」とするわけにもいかないので、意訳して「これはひどい」にしています。
彼女達の失敗のおかげで、辞書には載っていない、フランス語のニュアンスを学ぶことが出来ました。
フランス人との交流を通しての、生のフランス語の勉強って楽しい。
今日はグロテスクな言葉が沢山出て来たので、お口直しに?トップ画面にはMignonさんの美しいどら焼きを載せておきますね!
A bientôt
Shiorine
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