今月の「旅するためのフランス語」を見て思うこと色々

Coucou tout le monde !
C’est Shiorine.

今月の「旅するためのフランス語」はリヨンが舞台ですね。
リヨンと言えば私が小学生時代の貴重な1年間を過ごした街、私のフランス語人生の原点の街です。

父の仕事の関係で、フランス語はおろか英語も話せなかった小学校5年生の私が、今でもこうやってフランス語に関わっていられるのは、リヨンの学校で優しい先生やクラスメート達に恵まれて、楽しくフランス語を身につけることが出来たおかげだと思っています。

1年間という期限付きのフランス滞在なら、勉強の遅れのことを考えると日本人学校に通った方が良かったのかもしれません。
でも、あえて現地の学校に通わせることを選んでくれた両親には今でもとても感謝しています。

ところで、前回の「旅するためのフランス語」中で、métier à tisser 織り機が出てきた時は特に嬉しかった私。
なぜかと言うと、私たち家族は父がフランスの絹工業の歴史の研究するために、リヨンに行っていたんです。
だから、あの織り機を見た時もなんの道具かすぐにわかったし、ジャカード織機を発明したJaquardジャカールの名前も知っていました。
留学後に父が出版した本の表紙にも織り機や織物の写真が添えられています。

そして、ちょっとmétier à tisserの文字に注目してみてください。
Tisserはフランス語で織るという意味があると番組の中でも言っていましたよね。

私の活動名のtissagesも実はこのtisserに関係しているんです。
Tisserは動詞ですが、tissageは織物を意味する名詞です。(織物は他にもtissuという名詞もあります)
2015年に、これから始める自分の活動名を何にしようかと考えた時に、亡くなったばかりの父のことを思い、父が様々な思いを込めてつけてくれた自分の名前を使うことにしました。
私の名前は志織、私が生まれる前から父が織物業に関心があったことが良くわかります。
志織の織の字をとって、「心豊かで優しい暮らしを織りなす空間〜tissages〜」と名付けた訳なんです。

父が織物業に関心を示さなければ、今の私の名前も、私とフランス語との関わりも、そしてtissagesも存在していなかったのかもしれません。
今回の旅するためのフランス語は、父へ感謝する機会を改めて与えてくれました。

日本語だと「お父さんありがとう」と言うところですが、今の私の気持ちを表すには、フランス語のJe t’aime papa.「お父さん愛してるよ」の方がしっくり来るのかもしれません。

Je t’aime papa.

トップの写真はリヨンで一番人が集まる場所、ベルクール広場での家族の集合写真。
私が来ているワンピースもサンダルもフランスで買ってもらったもので、お気に入りでした。

À la prochaine !
Shiorine

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日時:12月21日(水)14:00~16:00
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参加費:3,000円
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