中学3年生Lucaのゴールデンウィーク6日間・フランス語発音レッスン 〜Leçon 2 鼻母音〜 前編

Bonjour à tous, Shiorineシオリーヌです:-)
レッスン2日目、今日から実際に発音の練習です。

と、その前に、フランス語を発音するときには、音節ともう1つ大事なことがあることをLucaに説明をしました。

それは何かと言うと、フランス語を学習したことがない方には意外に思われるかもしれませんが、フランス語ではとにかく口を良く動かします。

でも、昔流行った?「ナガジュバ〜ン、ハダジュバ〜ン、アザブジュバ〜ン」(古いかな・・・)みたいに、どちらかと言うと口の中でゴニョゴニョ言った方が、フランス語っぽいような気がしますね。

この「ナガジュバ〜ン・・・」は、鼻母音という鼻から抜ける音が強調されているので、あまり口を動かさないで言ってもフランス語っぽく聞こえます。

しかし、鼻母音だけがフランス語の発音ではありません。

フランス語は本来口を尖らせたり、丸くしたり、真横にしっかり開いたり、顎を突き出したりしながら、さらに口先、中、奥のどこの部分で音を出すかによって、様々な音が発声されています。
口の奥から音を出したかと思ったら、すぐに前に移動して音を出したり、とにかく
口がいつも忙しく動いているんです。
これらのことは、1つ1つの発音を学んでいくと、とても良く分かって来るのですが、今回は時間が限られているので、Lucaにはフランス語を話す時には、日本語や英語よりも、口を良く動かすことを意識してねとまず伝えました。
さあ、では実際に発音の練習に入りましょう。
まずは、例の「ナガジュバ〜ン、ハダジュバ〜ン、アザブジュバ〜ン」でピックアップされている鼻母音から。
鼻母音はフランス語らしい発音の代表格、「バ〜ン」の部分のことです。
これは日本語にはもちろん、英語にも存在しない音になります。
鼻母音と言う漢字が表しているように、鼻から抜けるように音を出すのが特徴です。
Bonjour ボンジュール こんにちは
C’est bon セ ボン 美味しい
Très bien  トレ ビヤン とても良い
フランス語を勉強したことがない人でも、この3つの言葉はきっと知っていますよね?
これらには全て鼻母音が含まれています。
鼻母音には大きく分けて①[ɑ̃] アン、② [ɛ̃] アン、③ [ɔ̃] オンと3種類あるのですが、カタカナで書いてしまうと①と②の「アン」の音の違いを表現することが出来ません。
でも①の[ɑ̃] アンは口を丸くして前方で音を出すのに対して、②の[ɛ̃] アンは口を横に開いて鋭い音を出すという、全く違った発音方法になります。
これを間違えて発音すると、全く意味の違った単語になってしまって、相手に話が伝わらないなんてことも起こります。

ここで前回のブログに出てきた、私のノルマンディーを旅した時の発音の失敗話に戻ります。

” Caen “「カン」と言う地名をホテルのフロントのおじさんにどうしても分かってもらえなかった原因の1つは音節の間違いでした。

そして、もう1つ、この鼻母音の間違いでもあったのです。
私たちは” Caen “の鼻母音は①で発音しなければならないところを、②の発音を使っていたのです。
例えが良いのか分かりませんが、日本語の食べる「パン」を「ポーン」と言っていたようなものです。
音節も鼻母音も違っていては、フロントのおじさんに伝わらないのは当然ですよね。

Lucaにもこの話をすると、「えー、そんなに違うんだ」とびっくりしていました。

懐かしいポストカードが出て来ました。

” Caen “の事は、この発音間違いの思い出だけで、他には何を見たかも全く覚えていないのがまた不思議・・・
長くなりましたので、この続きは次回のブログにて。

À bientôt
Shiorine

ティサージュでは現在通常のグループレッスンはお休みしていますが、オンラインレッスン、ティサージュルームでの個人レッスンは通常通り行っています。
オンラインはなんだか苦手と言う方も、お気軽にお問い合わせください。

「ティサージュのフランス語プチレッスン」のホームページが出来ました。
*福岡のアットホームなフランス語教室 * 「ティサージュのフランス語プチレッスン」*参加者募集中