フランス語の音節についてのレッスンをするきっかけは1冊のノートでした

Bonjour à tous, Shiorineシオリーヌです:-)

10月のグループレッスンでは「音節」について、皆さんにお話しをするつもりです。

どうして音節なのかと言うと、きっかけはこの一冊の古いノート。

これは私がリヨンに住んでいた時に、小学校の授業で使っていたノートなんです。

大都市リヨンにはもちろん日本語学校がありました。
一年後に帰国する時には私は小学校6年生、しかも学期も後半の9月です。
勉強の遅れを取り戻すために私が苦労することを考えると、日本語学校に通っていた方が絶対に楽だったと思います。
帰って来て台形の面積の計算が理解できず、ホントに大変でした(笑)

でも、フランスでしか出来ない経験をさせたいと考えた両親の教育方針で、私達兄弟は現地の公立の小学校、幼稚園に通うことになりました。

もちろん最初の頃は、フランス語なんて全く話せなかったので、見よう見まねで黒板の字を書き写し、耳を傾け、全ての授業に参加していました。
学校に行き始めたばかりの筆記体なんて、まさにミミズが這ったような字で読解不能です。

そんな状況の中、先生方の配慮でフランス語(いわゆる国語ですね)の授業だけは、1年生のクラスに参加させてもらっていたのです。

そして、その国語の授業で使っていたのが最初にお見せしたノート何です。
中にはプリントが沢山貼ってあります。

先生の美しい筆記体は今でも私の憧れです。

上の文章は「z」の音を勉強するためのものでした。

当時の授業の内容自体はうろ覚えですが、みんなで写真に載っているような文章を、声に出して読んだり、暗記もさせられていたと思います。
今考えても、まだ読み書きを知らない子供達が一番最初に習う授業を学ばせてもらったことは、私にとって本当にありがたいことでした。
私がフランス語をずっと好きでいる理由の1つであるような気がします。

さて、このノートを眺めていて、アルファベットの下に書いてあるカーブ線が、音節の区切りを示していることに、最近改めて気が付きました。

それで、「ああ、もしかしたら、この小学校1年生の国語の授業のおかげで、私には音節の区切り方やリズムがしっかり身についているのかな」と感じたんです。

実際、私がフランスに行った時にフランス人に良く言われるのが、「フランス語が上手ですね」に加えて、「あなたには訛りが全くないけど、どうしてなの?フランスに住んでるの?ご主人がフランス人なの?」なのですが、どれも当てはまりません。

ここで言う「訛り」は日本語訛りのことです。
私ももちろんネイティブではないので、一つ一つの発音を取ってみると、まだまだ苦手な発音は沢山あります。
OUの発音なんて去年フランスに行った時に、友人Denisからずいぶん特訓を受けました・・・

それでも、きっとリズムやイントネーションが自然なので、フランス人に違和感なく聞こえるじゃないかなと思います。

そうだとしたら、まずフランス語の音節の仕組みを理解してもらったら、生徒さん達も、もっとフランス人に伝わりやすいフランス語が話せるようになるんじゃないかと思ったんです。

そこで、みんなに音節のレッスンをしようと決めました。
出来るだけ分かりやすく説明するために、私も音節についての勉強をし直しました。
本を見たり、YouTubeを見たり、フランス人の友達に教えてもらったり、一生懸命勉強して、やっとテキストが完成しました。

今月の個人レッスンで数名の方にレッスンをしましたが、音節を理解して発音すると、やっぱりぐんとフランス語っぽくなって生徒さん達も嬉しそうです。

早くもっと大勢の生徒さん達に伝えたくてワクワクしています・
フランス語って楽しい!

A bientôt
Shiorine

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